日本を紳士の国に変える 第七幕

 昨日はスーツを着た人達がどういった心理になるかといった仮想の話を書いた。実際にそうなって欲しいと思う、私の願望が含まれている事も間違いない。私は将来スーツを提供できる人間になりたと思っている。スーツを必要としている人というよりか、本当の意味でスーツを必要な人。と言ったところだろうか。タイトルにも書いているが”日本を紳士の国に変える”のだ。心にゆとりを持った大人を増やし、明るい日本にしたいのだ。

 物語をスタートする。

 

 ”かっこいいスーツの着こなし方”と題した雑誌を手に取ろうとしたが、表紙のモデルを見て即座に諦めた。自分で自分を雑誌のターゲットから除外した。アラフォーの中肉中背。

 はぁ。ため息を雑誌にぶつけて本屋を出ると、スーツ屋が隣にあった。そこのポスターにも若い男のモデルが。世の中こんな男ばかりじゃないんだよと心の中で怒った。

 いつもスーツを仕立ててくれるお店のフィッターさんはとても優しいから、年々だらしなくなる体を見て見ぬふりしてもらっている。年収は上がれども、スーツのサイズは右肩上がり。今夜からウォーキングを始めることを心に誓い、帰路に着く。