日本を紳士の国に変える 第509幕

”恩返し”とは人から受けた恩に報いること。

 

最近俺は恩返しという言葉を深く考えるようになった。

 

恩返しという言葉はよく耳にすると思う。それと同時にお手本となる行動であると認識されていると思う。俺も深く考える状況でなければ、何となくで使っていた言葉だろう。

 

恩返しという言葉は非常に便利で使いやすい言葉ではあるが、実際に恩返しをしようと思うと行動に困るのではないだろうか。

 

例えば俺には可愛い後輩がいる。たくさん奢ってきたし、相談にも乗ったし、就職先の面倒もみたりした。これに対して後輩が恩を感じていると仮定すると、後輩は恩返しを考えると思う。ここで大切なのは二つある。

 

一つ目 俺が恩を後輩に授けたと思っていないこと

 

二つ目 恩を感じたかもしれないが、何か形で返してもらおうと思っていない事。

 

 

俺は恩返しというのは、例えばプレゼントを渡すであったり、高級なお店に食事に行ったりすることではないと思う。それをするのも良い行いであることは間違いないが恩返しではないと思う。

 

俺が恩返しだと思うことは、その人が信じた自分であり続けること。さらにはそれ以上にその人が嬉しいと感じる人間に成長すること。

 

だから俺は恩をくれた人たちの誇りである。ずっとその人の誇りになれる存在であり続ける。それが最高の恩返しになると信じている。