日本を紳士の国に変える 第二幕

 今回は私の高級の定義を示したい。私の定義する高級なスーツとは何も数十万するもののことを言っているのではない。実際に私が着用しているスーツは15万円程度のものだ。私が高級なスーツと言っているのは自分の体格や嗜好に合わせてオーダーしたスーツのことだ。高級という言葉の定義は「階級や地位、程度や品質が高くすぐれていること。」とある。単純に値段の高いもののことを指してはいない。15万円も充分大金だがそれだけの見返りを確実にお約束する。

 ぜひとも高級の定義をブログを読んで下さっている皆様に理解していただきたい。今日もまた、物語を通じてオーダースーツの良さ、効果を皆様にお届けしたい。物語の続きを始めよう。

 

 患者たちの乗り込む姿を横目で見ながら、私も乗り込んだ。通勤時は人が多く座れることは滅多にないが今日は運よく空いていた。席に座り鞄から小説を取り出す。私はまた物語に入り込む。私の左横にスーツを着た男性が座っていた。彼の靴は白く汚れていた、ズボンもダボっとしており、ジャケットにはシワが寄っていた。私は駅に着くまで読書をしていた。カクンと電車が止まり小説を鞄にしまい席を立つ。

  私は歩く。会社まで。雨が降ってきたから、傘を差す。大勢が一斉にそれぞれの目的の場所へと歩を進める。その中に先程の男性も居るのだろう。傘を持ってなかったが雨に濡れていない事を勝手に祈っている。

 

 今回の物語はここまでだ。

 

 今回の登場人物である、スーツを着た男性。(私ではなく)皆様はどの様な人物を想像されただろうか?中年の小太りで頭の前か頂上かが寂しくなってきている男性だろうか。想像した人物像が私と似通っていれば脳内へ誘う事が多少なり出来たのかもしれない。