日本を紳士の国に変える 第116幕

そんな私に自信がつくようなスーツをお願いした。

 

「値段はどうされますか?」

 

「ん?ん?」

 

「このお店値段がついていないんですよ。以前の社長の意味不明な設定なんです。」

 

「それでチラシに値段が書いていなかったんですね。合点がいきました。値段ですか。どうしようかな。あの、もし私の言った値段より、原価の方が高かった場合どうするんですか?」

 

「それでもスーツを作るんやって前社長が言っていました。」

 

「豪快な漢だったんですね。」

 

「それはそれは豪快な漢でしたよ。」

 

 

 

私は7万円のスーツをお願いした。

 

私にしては少し背伸びをした。

 

出費は痛かったが、何だかワクワクした。

 

このスーツで本当に変われるんじゃないかとも思った。

 

自分で値段を決めるというのは、

 

こういった気持ちにさせる為なのかも知れない。

 

https://l.instagram.com/?u=https%3A%2F%2Fperaichi.com%2Flanding_pages%2Fview%2Farmor&e=ATOvckESLdxyNmfi0tzfBUklwHS5vMQXT7upYGmJXaUcn9zJ0LCOh1SMJa2SBgAh_H3MILIPjSsnUlNHe9NMfw&s=1