日本を紳士の国に変える 第115幕
果てしなく広がる広大な海を前に、どうしようもなくもどかしい気持ちになる。
心地良く吹く風を肌に感じながらただ呆然と海を眺める。
遠くにある島に些細な興味を抱いたりして。
風を受けながら空を舞うウミネコ。
白い砂浜がなだらかなカーブを描きながら果てしなく続くように思える。
僕は大きな流木から腰を浮かせて、白い砂浜を一人歩く。
海によって運ばれてきた細く滑らかな小枝を拾って歩く。
波が濡らした色の変わった砂浜に自分の名前を書いたりした。