日本を紳士の国に変える 第484幕

 ビジネスパートナーと仲間との違い。人生において気のおけない仲を持つこと、すなわち仲間と呼べる友人を持つことは、幸せになるという人生の絶対的なゴールにおいて欠かせない要素になる。そして僕はその仲間と呼べる友人を持っているという自覚がある。

 人生の終わりから考えろという言葉がある。要するに自分が死ぬ時ということだ。自分のお葬式を想像したときにどんな人がどんな表情でどんな感情でいて欲しいか。ということ。そこをスタートとして考えたときに僕の人生には家族や友人といったキーワードが出てくる。

 夏の狂ったように暑かったあの日に白球を共の追いかけた少年たちが今では就職して、給料をもらってやりたくもない仕事をしている。あの少年たちの輝いた目はどこに行ったのか。大人になるというのは現実を見るという現実逃避をすることなのだろうか。お金の心配。家族の心配。老後の心配。あの日の少年はそんな大人になりたかったのだろうか。

 仲間と最高のチームを組むことはできないのだろうか。もし最高のチームを組めたのなら全国制覇できるのではないだろうか。あの時の少年が大人になった今集まったら凄まじい力を発揮して困っている人を助け、自分がなりたかった自分になれるのではないだろうか。

 これからは”AI”じゃない。”人情”だ。人情こそが僕たちが持てる最高の力であり、人間が本来望んでいる力である。仲間ごっこの延長線上にビジネスがあればそんな豊かな人生はないのではないだろうか。それができるのは我々若者世代だけではないだろうか。