日本を紳士の国に変える 第112幕

休日の私は大分市にあるスーツ屋を訪ねていた。

 

チラシが印象的だったのと、

 

どうせスーツを着るしなと軽い考えだった。

 

一つ不安があるとすれば、値段の記載が無かった事。

 

まぁそんな飛び抜けた価格なら断ればいいと思っていた。

 

雨が上がったあとの濡れたアスファルトを水溜りを避けながら歩く。

 

水滴がキラキラと朝日に照らされて、

 

イルミネーションさながらの綺麗さだ。

 

それにしても”自信を売る”ってどういうことだろう。

 

ARMORsに着いた。

 

なんかカフェみたいなところだなと思った。

 

ARMORsの看板は二階を指していた。

 

活気のあるカフェみたいなオフィスみたいなところを抜けて、

 

古い木でできた階段を軋ませながら登った。

 

あまりにも軋むから、少し太ったのかなと考えた。

 

階段を登り切ると、太陽の光に照らされた。眩しかった。

 

逆光になっていたがスーツを着た男が立っているのはわかった。

 

光沢のあるブルーのスーツを着ていた。

 

あまり身長は高くないが、とてもスタイルが良いように見えた。

 

かっこいいな。と思った。私にそんな癖はない。

 

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