日本を紳士の国に変える 第十一幕

 第十幕ではオーダースーツの価格について少しだけ触れました。いつも皆様が買われているであろうスーツの価格はどのくらいだろうか。スーツを二本購入された方は二本目が半額になります。ってな感じでしょうか。二本合わせて3万円ってなところだと思います。

 オーダースーツもその価格で販売しています。二本目が半額になったりはしませんが、自分の体型にしっかり合ったスーツが同じ値段で購入できるんです。あなたはどちらを選択しますか?

自分にあまりフィットしていないけど、二本買ったら安くなるから前者だろうか?

はたまた、二本目は安くならないが、自分の体に完全にフィットしたオーダーメイドだろうか。

 この質問には皆、後者を選択するのではないだろうか。皆わかっているのになぜ、オーダースーツを着ている人が少ないのだろう。それはスーツ自体の良さを理解していないからではないと思う。

 私が思うにオーダースーツの敷居の高さが原因ではないかと思う。何となく高価なイメージだろう。または厳かなイメージもあるかもしれない。そのイメージを払拭することもまた、オーダースーツ信者を増やす一手かもしれない。

 

 朝マックを体に摂取しながらこの文章を書いている。小説に移る。

 

 よく晴れた土曜日の朝、私はマクドナルドのテーブルで小説を読んでいた。背の高い椅子に座り足をぶらぶらと揺すりながら、小説を読み進める。小説から少し目を離し、国道を行き交う車たちに目を移す。私も列に入れてよ!と言わんばかりに強引に車の頭を入れる運転手。快く道を譲る、主婦。強引な姿は列に入るなり、影を潜める。にわかに焚かれたハザードランプ

 今日も日本は平和だ。