日本を紳士の国に変える 第283幕
オーダースーツを販売する会社を設立することを決めて
採寸の方法を勉強するために長年テーラーをやられていた方に教えを乞いました。
そして採寸の方法やスーツの作られ方、スーツの歴史など沢山教えて頂きました。
いよいよ独り立ちすることになりました。
納品するときに絶対に言ってはいけない言葉がある。と言われました。
それは「いかがですか?」です。
お客様に着ていただいて、「いかがですか?」と聞いてはダメだ。と。
オーダーで仕立てているのだから、
また、このくらいのゆとりでいいですか?と確認もしているのだから
「いかがですか?」ではなく「お似合いです。完璧です。」
しかないのだと。
確かに言われていることは理解できます。
しかしスーツの聖地のサヴィルロウですら
4回もフィッティングをやるのです。
まだ多いこともあります。
確かにビジネスとしてはやり直しも何もない方が利益が出ます。
しかしお客様に本当に良いものが提供できたと言えるでしょうか。
私は言えないと思います。
納得いくまでやり直して
お客様に本当に喜んでもらえるスーツを私は作りたいです。