日本を紳士の国に変える 第128幕

 スーツは成人を過ぎた日本人なら誰でも一度は着たことがあるのではないだろうか。結婚式や葬儀、仕事やちょっとしたお祝いごとの時。スーツに袖を通したのではないだろうか。

 

 スーツを着ると息がしづらかったり、シンプルに暑かったりとデメリットの方が挙がりそうだ。近年の日本の傾向としてスーツ離れが進んでいるように感じる。そんな中でスーツを売るとはどういうことなのか。

 

 スーツという商品は売れない時代になっていると考える。どういうことなのか。スーツを着る機会なんて数えるほどしかない人にオーダースーツを売ろうと思っても、絶対に迷惑だ。私もお客様の立場なら願い下げだ。

 

 商品が売れなければ廃業ではないか。それは間違ってはいない。しかし、商品を売るのではなく、経験を売れば結果的にオーダースーツが売れる。もっと詳しく言うと、オーダースーツを作る経験を売るのだ。オーダースーツを作る経験をしませんか。こんな感じだ。経験にお金を払ってもらう。その後にお客様の判断があるのだ。

 

 オーダースーツを作ってみて「あぁ、いいな。」又は「量販店と変わんねーや。」どちらかになる。それからは商品での勝負ということになる。

 

 まずはオーダースーツを作ってみたいという気持ちにさせるかが今後の課題になりそうだ。